CLIP STUDIO PAINT EX
スクリーントーン
一般的に原稿の時点でスクリーントーンの線数は60線ぐらいとされている。 商業誌では80%縮小するので最終的には75線相当となる。
使用するパターン
トーンのパターンはいくつかあるのだが、基本的には円(網)だけあればよいと思っている。
パーセント
よく使うトーンのパーセントは5、10、20、30、40、50、60ぐらいだろうか。 下は600dpiで60線のトーンを試してみる。 トーンレイヤーと、グレーを書き出しの際にモノクロ2値化しトーンに変換したもので比較してみる。 50%と60%は明らかに出方が違うので注意が必要だが、5~40%では同じような結果となった。

個人的にはモノクロ2値で原稿を描き、初めからトーンレイヤーとして設定しようと思っている。 Web用には不都合になることもあるが、印刷前提で作っておきたい。 また作業中にトーンのドットを見ながら作業したいので、グレースケールで描いて、出力時にトーン化するのは避けたいという思いもある。
トーンレイヤーの作成
新規レイヤーから、トーンレイヤーを選択すると以下のパレットが出るので、そこで線数や濃度等を設定する。
選択範囲があれば、そこにトーンが貼られ、選択されていなければ全面にトーンが貼られる。

後は、削ったり、塗るようなスタイルでトーンを貼っていくことができる。

トーン削り
アナログ原稿では、トーンはカッターで切ったり、削ったりして絵作りする。 クリスタでも同じような感覚で作業したい。
下記は削るときのツール。 デコレーションで、トーン削り用などを使う。 描画色を透明にすることで削ることできる。 トーン削り用と書かれていないガーゼ等も必要に応じて使い分けると微調整がしやすいと思う。

基本的にトーンは45度なので、削りは0、45、90度を避け露骨なヌケを防ぐ。 線で消す場合は、22.5度などを使う。 カケアミ(トーン削り用)は、トーンに合わせて角度が設定されていて親切。

グラデーショントーン
グラデーショントーンレイヤーが作る場合は、新規レイヤーで、グラデーションを選択。 グラデーションの濃度は青いラインを調整することで行う。 不透明なので、レイヤー配置で調整するか、背後の線を見せたい場合は、合成モードなどを設定する必要がある。

トーンの重ね貼り
同じ線数トーンをわずかにずらして貼ることで、3段階のトーンを作ることができる。 アナログのテクニックだが、クリスタでもやってみる。
10%と20%を使い、重なったところは30%となっている。 ずらす距離は600dpi、60線で角度45度なので、14.142の半分=約7でよいと思う。 下記は、プロパティでX=7ズラしている。

結果は以下の通り。下段は重なり具合が分かるように10%を青にしてみた。
