TOYOTA PROBOX G 4WD(寒冷地仕様)A/C マニュアルエアコン
意外とややこしいマニュアルエアコン。
車には元々ヒーター(暖房)しかなく、その原理はエンジンの熱を利用した合理的なもので、燃費には一切影響しない。
後にエンジンの回転を流用したコンプレッサーを追加し、除湿(冷房)機能としても使えるようになる。
以上を合わせたものが現在のマニュアルエアコンとなっている。 それらを手動で調整して使うタイプとなっている。 各ダイヤルは、原始的な機械を直接的に操作するので、原理を知った上で使いこなす必要がある。
風量調整ダイヤル
外側ダイヤルは、外気導入~内気循環の切り替えをシームレスに行える。 基本的には換気のため内気循環に振り切るような使い方はしない。 内気循環を長時間使用するとCO2濃度が上がり眠気を誘うことになる。 内気循環を使うシーンとしては、外の匂いが気になるような場合、一時的に使用する程度と考えた方がいい。 ダイヤルが大きく作られているのは、ギヤやワイヤーで物理的にダンパーの開閉を行っているから。
内側のダイヤルはブロワの回転速度であり風量調整。 数字が大きいほど強く、0はブロワが回転しない状態。 0で外気導入の場合、外気とはつながっているが、フィルタなどもあるため、ほとんど外気は入らないと思われる。
温度調整ダイヤル
温度調整を行うダイヤルだが、基本的にダンパーの開閉操作であることを知っておいた方がよい。 基本的な構造は下図のようになっていて、その開閉の割合を調整することで、温度をコントロールする。 この図を理解していれば、操作で迷うことはないと思う。
7時位置 暖房
ヒーターで温めたい場合は、ダイヤルの赤い右側を使用する。外気導入にした場合は、上記のような流れとなる。冷房のエバポレータは、A/CをONにしない限り何もしない。 注意点としては、エンジンの熱を使って温めるので、冷却水が温まるまで、あたたかい空気は出てこない。冷却水の温度は70~90度の範囲が適正とされている。 温まるまでは、ただの扇風機となるため風量は強くしない方が無難。 エンジンが温まった後、はじめは右に回し切って早く適温にし、その後調整するとよいと思う。
5時位置 A/C ON冷房
A/C ONで冷やす場合は、ダイヤルの青い左側を使用する。車内温度よりも外気温の方が低い場合は、まず窓を開けたり、送風することで外気温と同じにする。 その後左に回し切って上記のようにヒーターを通さないようにし素早く適温にする。 その後調整するという使い方がよいと思う。外気温と同程度となったら内気循環に切り替えればより効率的に冷やせると思う。 温度設定は基本的にダンパーの開閉加減の調整なので燃費に影響しない。
ちなみにA/C OFF状態で左側に目いっぱい回す場合は、ただの扇風機と思ってよい。
0時位置
温度調整ダイヤルをセンターにするとダンパーが中間となり、ヒーターと送風がミックスされる。 上図は内気循環にしてみた。
中央のボタンはリヤウィンドウの曇り、ドアミラーの雨滴、霜を取るときに使用する。このボタンは、しばらくすると自動的にOFFになる。
リヤウインドウデフォッガー
リヤウィンドウには熱線があり、これで曇りを取る仕組み。
吹き出し口ダイヤル
絵の吹き出し口に風を送る。シームレスに変更できる。右はフロントウインドウガラスの曇り取り。このポジションを使うときは外気導入にすること。
中央の「A/C」ボタンは除湿・冷房専用なので、車内を温めたいときは使わない。 ACというと普通エアコンディショナーということだが、車に関してはエアコンプレッサーという言い方が的確。 車内と冷やしたいとき以外の使い方としては、フロントガラスの曇りを早く除去したいときに有効。 吹き出し口から除湿された風が出るため、効果的に曇りを取ることができる。
マニュアルエアコンの構造
構造を知れば、エアコンを臨機応変に扱えるようになると思う。 逆に構造を知らないと、各コントローラーをどう扱ってよいか困ると思う。
コンプレッサー
エンジンとゴムベルトでつながっていて回転を利用して冷媒を圧縮する。 A/C ONで作動する。エンジンのパワーを奪うので燃費に影響する。 場所はオルタネータの下にある。
ラジエーター/コンデンサー
ラジエーターは冷却水の冷却を行い、コンデンサーは冷房用の冷媒を冷却する。
エンジンルームからは、ピンクの冷却水が入ったタンク、コンデンサーとファンが確認できる。
外気導入口
助手席前にあるスリットから外気を導入する。
スリットはこんな感じ。
フィルタ
フリーラックの奥にフィルターがあり、定期的に交換する必要がある。