Affinity by Canva
ベクター系のソフトは現在Inkscapeを使っているが、癖が強く使い勝手の点において不満も多い。 そこで今回無料化されたAffinityを試してみることにした。 おそらくInkscapeよりも快適な作業環境になると思われるが、Affinityが今後存在し続けるかどうかという疑問もあるので、Inkscapeと併用しようと思っている。
以下は少し使ってみた印象を書いておく。


統合され無料化されたAffinity
3年前にInkscapeを導入したとき、当時有料だったAffinityも試していた。 そのときの印象としては使い勝手が良く、きびきびとした動作、大きなデータも扱える、CMYK対応等、さすが有料だと思った。 それが、このたび無料となってしまった。しかも以下の3種類のソフトが統合された。
- Affinity Designer V3:ベクター
- Affinity Photo V3:ピクセル
- Affinity Publisher V3:レイアウト
さらにCanva AI機能も搭載され、以下のように4個のソフトを切り替えながら使うスタイルとなった。

AI機能
どうやらAffinityの開発元であるSerif社(イギリス)が、Canva社(オーストラリア)というAI企業に2024年に買収されたことが発端のようだ。 そのため今回のAffinityにはAI機能が搭載され、有料プランに入ることでAI機能が使えるようになった。 AI機能を使おうとすると、ブラウザにアクセスして、以下のように有料プランのページへ誘導される。

個人的にはベクター機能だけ使いたいので、AIには興味がない。 ピクセルなどの他機能はそのうち試してみようと思う。
Adobeの強力なライバルになった
Adobeの独占市場に対して、今回の無料化によって強力なライバルとなったのは明らかで、Adobeに不満があるユーザーがかなり流れると思われる。 Adobeの対抗策としては、いつもの買収だろうか? 数年後はAffinityを買収するというかたちで抹殺するかもしれない。
Affinityインストールの敷居は低い
下記URLからダウンロードして使用する。登録は必要だが簡易的なもの。
https://www.affinity.studio/ja_jp
Affinityは統合デザインツールだが、ダウンロードサイズは630MBぐらい。 インストールすると1.4GBぐらいのスペースを食うが、内容からしたら致し方ないだろう。
快適な動作
きびきびとした動作は健在。 しばらくInkscapeの代わりに使っていこうと思う。 Affinityが今度どうなるか分からないので、保存ファイルは汎用フォーマットのSVGにしておこうと思う。
よく考えられたインターフェイス
ツール、パレット類が無駄にワークスペースを圧迫しないし、必要に応じてフロートされたりする。 Inkscapeがいかに混乱しているかが分かる。
ベジエ曲線の自由度
個人的に重視しているベクターの扱いも良好。それほど迷うことなく操作可能。 基本的にはイラストレータ準拠という感じだろうか? 割と直感的な操作感になっていて不満はない。 配置の際に、細かく基準となる揃える箇所が表示される。 角Rを簡単に付けられるのは素晴らしいと思う。 ハンドルもグリッドにスナップすることも可能。設定が細々あるので、気に入った設定にできるよさがある。
CMYKのサポート
CMYKがサポートされているので、印刷にも対応できる。 プロ向けドローソフトの必須機能。 InkscapeでCMYKを扱うのは厄介なので。

縦書き日本語は難あり
ちゃんとはサポートされていないが、出来ないことはないという感じ。 この辺の機能は、今後対応していくようなので、それまではInkscapeに任せよう。
ラスター系(ピクセル)も強力
画像レタッチという意味ではクリスタよりも高機能。 用途によっては効率的な作業が可能になるので、クリスタとの使い分けも考えようと思っている。