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あちゃぴーの自転車通勤
Capo SHUBB C1

アコースティックギターのキーを変えるときに大活躍のカポタスト。これがなかったらキーを変えるなんて面倒でやらないと思う。

Capo SHUBB C1

使っているのは定番のSHUBB(シャブ) C1というもの。価格はアマゾンで2200円。他のカポは知らないので、比較はできないが、今のところ不満はない。

Capo SHUBB C1

使い勝手

このカポの一番のポイントと思われるのは、一度締め付け加減を調整したら、それを維持したまま着脱が可能なこと。同じポジションなら気楽に着脱可能となる。その上で着脱が簡単というところがポイント高い。少ない力で、ささっと着脱できるので、慣れれば片手での扱いも可能となる。

サイズ

ややこしいコードを押させるとき、手がカポに接触したりするのだが、SHUBBは、まぁなんとかなる。1弦側に邪魔なものがないというのはありがたい。全体的にコンパクトなので、何かと演奏の妨げにはならないようだ。

Capo SHUBB C1

ロゴは刻印で、薄らぼんやりとSHUBBが確認できる。

Capo SHUBB C1

構造

古典的なクランプ式カポと比較すると、使い勝手を向上させるために、うまくデザインされていると思う。パーツ点数も最小限で構成されているし、各パーツのトラブルも起きにくいようにうまくまとめている。もっとコンパクトに見た目にシンプルに作れそうな気もするが、メカを隠そうとせずに無骨なまとめ方がかえって好感持てる。こういう仕組みでロックしているんだというのが明確だし、メンテも簡単というところがよい。

素材

C1の主の素材はブラス製(真鍮製)。これにニッケルめっきがされている。弦を押さえる部分やネックにあたる部分は合成ゴム。シリコン系かな? あとはネジ頭につけられているプラスチックはPOMかな。丸棒を旋盤加工しているようにも見えるがどうかな? プラは見た目では判断しにくい。このゴム&プラパーツは単体販売されているので、劣化したら交換が可能なため長く使っていける。

表面処理はニッケルめっきなので、数年で多少曇りが出てきた。メンテは乾拭き程度で十分だと思う。個人的に品質の悪いクロームめっきよりは、渋くなったニッケルめっきの方が好き。品質のよいクロームめっきなら別だけど。

カポによる押弦

弦はフレットに対して垂直に押さえるのが理想。カポで適当に挟むと垂直に押せてない場合がある。下手をすると無理に弦を斜めから押さえ込むので、弦がしっかり押さえ切れずビリビリ鳴ったり、弦がずれてピッチが上がったりしてしまう。SHUBBの場合、ちょっとコツが必要で、ネック裏中央(一番膨らんだところ)からしっかり挟み込めば問題ない。ギターによって、ネック形状は違うので、装着して最適な位置を見つける必要がある。

また6弦側からかぶせるか、1弦側からかぶせるかという二つの取り付け方がある。メーカーとしては6弦側からかぶせるように装着するように推奨しているようだが、ギターのネック形状や押弦した時にピッチの変動によっては1弦側もありだと思う。装着方法で各弦の押さえる力加減も変えられそうなので。このカポの取り付け方法は意外と奥が深いかも。基本的には最小限の力で各弦を押さえつつ、ピッチが上がらず、音はしっかり鳴るようにすることだろう。それをクリアするためには、各ギターによって装着方法は変わってくると思う。

Capo SHUBB C1

カポによりピッチが上がってしまう

カポはフレットにギリギリ近づけて最小限の力で押弦するようにしている。これをフレットから離して装着したりすると、必要以上に押弦するので確実にピッチが上がってしまう。装着時は弦がビリビリ鳴る程度に軽く装着してから、音がビリビリしないところまでネジを締めて完了という具合。実はこの手順だとネジがまわしにくいのだけど・・・ 問題はその後で、カポを装着した状態で、開放以外の音はピッチが全体的に上がってしまう。当然といえば当然で、1つの弦に対して2箇所押弦しているのでピッチは上がるのだ。オクターブチューニングは1箇所押弦したときを想定して行っているので2箇所は想定外。計測したら5、6弦側で5セントぐらい上がっていた。1、2弦は1セントぐらい。まぁ聴いて分かるようなピッチではないので、あまり気にならないのだが、ギターの不完全さが出ているという印象。

カポのピッチ上がりの問題をなくす方法はいくつか考えられるが、ギターの改造が必要になってしまう。

ひとつはナット高さをフレットと同じにして、ネックを完全にストレートにすれば理論的にはピッチの問題はなくなる。しかし他の問題が出てしまうので簡単ではない。

もうひとつは、カポを装着した状態でオクターブチューニングする。しかしアコースティックギターの場合は、簡単に出来ないのが問題。さらに、このピッチに影響するのが弦高で、弦高が高い場合、コードを鳴らすと、うなりが分かるぐらいピッチが上がる。逆に弦高が低ければ低いほど、このピッチ上がりの問題は少なくなる。

カポの可動部を動かすとキーキー音がする

はじめから潤滑油不足というかんじだったので可動部をスムーズにさせてみた。回転軸には自転車用の潤滑油を浸透させている。これで動かすたびにキーキー音がしなくなる。調整用のネジには、薄くグリスを塗ることでスムーズに回転するようになった。まったく音がしないというのは気持ちよい。

ねじの交換

ネジを回しやすいものに交換しようと思って、はずしてみたらインチ規格だった。アメリカ製はインチを好むからな・・・ 測ってみたら直径は3/16インチなので、入手は難しい。ネットで注文というのも面倒なので、このまま使うことにした。

Capo SHUBB C1

ギター/イクイップメント