CLAPi CardinalMutable Instruments Clouds
Audible Instruments Texture Synthesizer
NAMM2025でu-he Zebra3にTextureという新しいエフェクトがあったので、それに近い考え方のMutable Instruments Clouds(フランス)を試してみようと思う。 基本的にはグラニュラーエフェクト。 このメーカーはCC-BY-SAライセンスでオープンに開発されているためエミュレーターも作れるようだ。 CardinalではAudible Instruments Texture SynthesizerがCloudsに相当。若干操作系が違うが、ほぼ同じように機能すると思われる。
下の左側がCardinalにあるAudible Instruments製で、右側がオリジナルMutable Instruments。
マニュアル:https://pichenettes.github.io/mutable-instruments-documentation/modules/clouds/manual/
以下の解説動画を見れば、おおよその使い方は把握できる。あとは具体的にいじって挙動をチェックしていけばよいと思う。
基本的には入力音声に対して加工をするエフェクトであり、ディレイに近い位置づけだが、Cloudsという名の通り、混沌とした複雑なサウンドに変化させることができる。 基本的にはグラニュラーエフェクトなので、サウンドを刻んで、それらを再構成するというイメージ。 ピッチをいじったり、ランダムな感じにすることが出来る。
Alternate mode
このモジュラーは、グラニュラーエフェクト以外のモードもあるが、実験的なコードとして扱われているようだ。実機では5秒ボタンを押すとか面倒な手続きが必要となっている。 Audible Instrumentsでは右クリックでモードを選択するだけ。 またQualityも4モードあり、ローファイにもすることが可能。
FREZE
これはユニークかもしれない。u-heのZebra3にも採用されていた。 グラニュラー元のサンプル読み込みを一時停止するような機能で、現在のバッファーがループされる。 連続出力されるので、調整などにも使えるし、リアルタイムパフォーマンスにも威力を発揮すると思う。
FREZE入力もあり、自動化も可能。ただし行き当たりばったりなところがあるので、リアルタイムに判断する必要があり、やっぱりライブ向き機能。
Load/Save
機能しているかどうか不明。
基本的には右クリックからプリセットの読込/保存をすればよいと思う。
IN GAIN 0~1
入力レベルのコントロール。
POSITION / DENSITY
POSITION 0~1
粒子の位置及びバッファサイズを調整。 単純なディレイとして機能させたときは、下サンプルは0が速く、0.5が中間、1が遅いという感じ。
DENSITY 0~1
0.5(12時位置)は粒子を生成しない。右側はランダム。左側は一定速度になる。 強めると粒子の重なりが大きくなる。 下サンプルは、はじめに0で、次が1の場合の比較。
POS、DENS入力は、それぞれの変調を行う。
SIZE / TEXTURE
SIZE 0~1
粒子のサイズを調整。下サンプルは、はじめが0.5で、次が0.25にしている。ウェット音が細切れになっているのが確認できる。
TEXTURE 0~1
粒子の形状を調整。以下サンプルは最大の1にした状態。 ウェットの輪郭がぼやけて広がるようなイメージになっている。
SIZE、TEXT入力は、それぞれに変調を行う。
PITCH -2~2
ウェットのピッチを調整する。12時では何もせず、右側はピッチ上昇、左側はピッチ下降となる。
サンプルはピッチを上げたものと下げたもの。
BLEND
4個の機能がひとつのノブに集約されている。 下記ボタンを押すとBLENDノブの役割が切り替わり、それに合わせて色も変わるようになっている。 注意点としては4個のうち、ひとつを機能を選択しているわけではなく、常に有効なので、それぞれの設定をボタンを何度も押しながら確認する必要がある。 実機ではノブを減らしたかったのだろうけど、直感的とは言えず使い勝手が落ちる。 右クリックからも選択できる。
- Dry/wet 0~1
バランス0.5が等分。
- Stereo spread 0~1
ウェットの左右の広がりの調整。
サンプルは0と1の比較。
- Feedback amount 0~1
ディレイのフィードバックに相当。0にすると1回だけとなる。
- Reverb 0~1
リバーブも用意されている。
変調用入力もある。
TRIG
V/OCT
IN / OUT
LRのステレオで入出力が可能。
個人的にもあまり馴染みのないグラニュラーエフェクトなので、どういうときに効果的なのか、ピンとこない。今後ユーロラックの人たちがどうやって使っているか観察してみようと思う。 パフォーマンス向けとなっていて、各ノブが、やや複合的で、あまり直感的とは言えない。 つまり、ここで学んだことは他ではあまり役に立たないと思う。 個人的にはベーシックな機能を理解して使う方が好みなので、あまり相性はよくないかもしれない。