メジャースケールから派生するコード
アコギで音楽理論ギターで弾ける範囲で、コード進行の基礎を学習。備忘録として残そうと思う。 自分用なので、丁寧な解説なしで、密度高めです。 持っている音楽理論の本が鍵盤向けなので、それをギター向けに直しながらポイントだけでも整理しようというのが趣旨。
ギターで上記コードを弾いたもの。
コード表記について
ジャズ表記は、リアルタイム演奏に適応するために、発展して定着したものだと思われる。Bm7(b5)のように、だらだらと長いコード名だと読み間違いも起きやすいが、Φ(ハーフディミニッシュ)のようにアイコン化されれば、瞬時に読み取れる。メジャーの場合は△を使うが、マイナーとの区別がしやすくなり、より確実に読むための工夫がされている。
ディグリー・ネームはギリシャ数字を使った調に左右されない便利な表記。調の影響を避けたい場合はこちらを使用する。
各コードで使えるテンション
上記7種のコードが基本となるが、これにテンションを加えることによってバリエーションを増やすことができる。 話を簡単にして、4和音までをコードトーンと考えて、それ以外の音をテンションと呼ぶことにする。使えるテンションは最大で9th、11th、13thの3つということになる。ただし、アボイドノートはテンションとして使えないので、コードによって、使えるテンションが違ってくる。
例えばDm7やEm7のように同じ種類のコードでも、IIm7とIIIm7の違いにより、使えるテンションは違ってくるので、しっかり理解する必要がある。コードは、ひとつのスケールから作られていることを忘れてはいけない。
また、ギターはすべての音を同時に鳴らせないので、もっとも強調したい音だけを鳴らし、5thやルートは省略することが多い。 5thはルートの補強的役割が強いので、省いてもコードサウンドに大きな影響を与えない。 ルートは最も重要な音ではあるのだが、ベースが弾いてくれるということで、省く場合も多い。ベースがいない場合、根底からコードが崩れることになる。実際そういうケースも見受けられるが、まずは基本を理解することが重要だと思う。 テンションはルートに対して1オクターブ以上離れるのが理想だが、広い音域を一度に押さえられないギターは、オクターブ内に入れてしまうことも多々ある。
以下はディグリー・ネームで、キーに依存しないようにした。ダイアグラムの数値はコードのルートからのインターバルだが、各コードに対応したスケールの音ということで、シャープ、フラットなどは省略している。スケールを常に意識した方がよいという思いもある。 例えばIIm7の場合はドリアンで、7と書かれたものは短7度を意味する。IV△7の場合は、リディアンスケールで、7は長7度を意味する。 またルートが4、5、6弦のパターンを書いておく。
コード名にある( )内のテンションは基本的に追加を意味する。( )がない場合は、原則として、そのテンションまでの3度堆積のコードという意味。やや例外も含まれるし、ギターの場合は省略が尋常ではないため、コード名と音が一致している方が珍しいかも。
それなりの数があるので全部覚えるのは結構大変だが、コツとしては差分を意識すること。常に基準コードに対して、どの音が、どう変化したかを把握することで、機械的に覚えるよりも、覚えやすいし、応用しやすくなると思う。
11thがアボイドノート。
すべてのテンションが利用可能。しかしギターなので、テンションを同時にいくつも押さえられない。下記のコードぐらい弾ければ十分だと思われる。ドリアンはエオリアンに対して6thが#する。
9thがアボイドノートで、13thがグレーゾーン。11thしか使えず、コードバリエーションは少ない。ダイアグラムは上記該当のものがそのまま使える。 フリジアンはエオリアンに対して2ndがbする。
すべてのテンションが利用可能。 リディアンはアイオニアンに対して4thが#する。それ以外は同じなので、違いが出る#11thの入ったコードのみダイアグラムを追加。
11thがアボイドノートだが、sus4とか分数コードで使えてしまう。おそらくドミナントだから。 アイオニアンとの違いは7thがフラットするところ。分数コードがあるが、度数はVから見たテンションにしている。
13thがグレーゾーンという位置づけ。ダイアグラムは上記と被るので省略。
やや特殊な立場で、テンションは11thが使える。それ以外はグレーゾーン。 メジャーキーにおいて、VIIの使用頻度は少なく、 V7のバリエーションとして取り込まれることが多い。 コードネームはφがハーフディミニッシュ。