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あちゃぴーの自転車通勤
コード理論 1 インターバル

主にギターを使ってコード理論でも学習しようかと思う。 へバーデン結節で、ピアノもギターも遠ざかっていたが、あまりにも手を使わずにいたので、以前のように思い通りに動かせなくなってしまった。 これはまずいということで、リハビリも兼ねて、ピアノよりは手を酷使しないギターで音楽理論を学習してみることにした。

ギターで理論をやる理由としては、世の中の理論書の多くが鍵盤を中心としていて、ギターだと学習しにくかった。 そこで、ギターで無理なく出来る範囲で、コンパクトに理論を学習したいと思ったのがきっかけ。

でもピアノはベースとコードを同時に無理なく弾けるので、これは羨ましい限り。ギターでやる場合は、ベースに助けてもらうのが素直なやり方だろう。

機材

基本はアコースティックギター。ただ要所要所で便利なDAW(Cakewalk)を使うつもり。必要に応じてドラムやらベースも使って様子をみるのもありだと思っている。

教材

持っている本は藤巻浩の「コード作曲法」なので、この藤巻メソッドをギターに置き換えつつ、いろいろ独自に展開してみるつもり。 この本、鍵盤で解説するので、すぐに読むのをやめてしまったのだが、改めて引っ張り出してきたのだ。 久々に眺めてみると、結構よさそうな本です。

コード作曲法

インターバル

音と音の距離をインターバル(音程)という。Lesson1は、ド(261.6Hz 国際式C4 MIDI60番)を基準として白鍵の各音とのハーモニーで相性を見ていくという話だが、正直ギターではきついと思った。完璧な平均律のチューニングがあって、初めて検証に値すると思うので、この時点でギターはアウト。よく調律されたピアノでやってくださいという感じ。 さらに重要なのは音量で、完全に同じ音量で試さないといくらでも誤魔化せてしまう。 ここではいきなりギターをあきらめて、Cakewalkの力を借りてみようと思う。

Cakewalkに標準で搭載されているTTS-1というシンセがあるのだが、これはサイン波が出せる。倍音がないサイン波を使うことで、ハーモニーの本質を見極めやすいのではないかと考えた。

またインターバルには音楽的に呼び方があるので、とりあえず表にしておく。 音名はこっちのページにまとめている国際式。藤巻メソッドの音声ではヤマハ式の言い方をしている。出版がヤマハなので仕方ないか・・・

基準音-比較音 呼び方
C4-C4 完全1度
C4-Db4 短2度
C4-D4 長2度
C4-Eb4 短3度
C4-E4 長3度
C4-F4 完全4度
C4-Gb4 増4度/減5度
C4-G4 完全5度
C4-Ab4 短6度
C4-A4 長6度
C4-Bb4 短7度
C4-B4 長7度
C4-C5 完全8度

以下の譜のように鳴らしてみた。音量は一定にして、発音タイミングもドンピシャに修正するとこうなる。

コード作曲法

音楽家は各音の組合わせに、いろいろ思いがあるようなのだが、 個人的には、音が近いと気になるようなうなりが生じて、離れると気にならないというぐらい。 とくに上記は倍音のないサイン波なので、その傾向が強くなっている。 倍音が多いとぶつかる音も多くなりより濁る傾向になる。 次に、ドが一番低い音にならない下の譜のように鳴らしてみる。

コード作曲法

こうなると、シは結構不快。つまり距離が重要だと思うのだ。1オクターブ近く離れたシと、半音下のシはとても同じとは思えない。

改めてドの音を二つ鳴らして、片方を徐々に長3度上のミまで上げてみる。(仕様上、細かな階段になってしまったけど・・・) そうすると、うなりが強烈な部分がはっきりしてくる。 おそらくこれが気になるのではないかと思うのだ。 うなりの周期が遅すぎても、気づかないし、速すぎても平均律みたいに常時震えてくるような感じで気にならない。 ところが耳につく周期で強烈にワンワンうなると、不快と感じるということ。 ギターを弾く人なら、この原理を利用してチューニングをするので、分かりやすいと思う。ぴったり同じ音程ならうなりはないし、少しずれるとうなりが目立ち、大きくズレると、もはやうなりなどは感じないという具合。

波形を見てみると、音量が0になっている谷がある。これが強烈なうなり部分。

コード作曲法

現実的には1音差は我慢できるとして、半音はやめた方がいいレベルになる。 続いて同じように1オクターブをゆっくり上げてみる。

こうなると、どこが5度のハーモニーなのか判別しにくくなる。 サイン波は倍音がない基音だけなので、実際の楽器とは大きく違って、つかみどころがないように感じる。

倍音豊かだと違うのだろうか? 倍音が多いバイオリンのようなノコギリ波で同じことをやってみる。

こうしてみると、本来無段階な音階を、1オクターブを12音に等分したピタゴラスはえらいと思うのだ。 そこから発展(妥協)して現在の平均律がある。

アコギで音楽理論