チューナーKORG Pitchclip 2+
チューナーを新調する
発売日 2019年7月
価格 2480円(2024年現在 2年ぐらい前は1600円台だった。)
今までギターのチューニングはアナログメーター式のKORG AT-12か音叉を使っていたが、最近流行りのクリップチューナーを買ってみた。
Pitchclip2との違いは?
似たようなクリップチューナーで安価なPitchclip2があり、その違いが気になるところ。
- 価格の違い。Pitchclip 2+は2480円で、Pitchclip 2は1640円で結構違う。
- 2+はチューナーモードがレギュラー、ストロボ、ハーフ・ストロボの3種あり、ストロボモードで±0.1セント高精度のチューニングが可能。2はレギュラーモードのみ。
- 2+はLEDが17個ある。2は7個なので、メーターの滑らかさが違う?
- 2+は基準ピッチを436~445Hzに変更可能。2は440Hzのみ。
- 2+は角度調整が柔軟になった。
これぐらいだろうか。結局2+を買ったのだけど、ポイントはLEDの多さかもしれない。 比較はしていないが、多い方が滑らかに見えるような気がしている。 今まで使っていたAT-12はアナログメーターで見やすかったので、LEDチカチカチューナーはやはり気持ち良いものではない。 それでも困ることはないけど。
基準ピッチの変更ができる点もよいかもしれない。基本的に440Hzだけで困らないけど、他楽器とのアンサンブルとか、実験ではあったほうがよいが、なくても困らない。
高精度なストロボモードは、魅力的に見えるけど、実際には、そこまでの精度は必要ないね・・・
共通の良い点としてはBassの低音でも普通にチューニングができるところ。 測定範囲はA0(27.5Hz)~C8(4186.04186.0)となっている。 完全にピアノをカバーしているね。
とにかく小型。サイズは51x24x38mmで、重量は電池込みで19gと小型軽量
クリップチューナーは、ピエゾ素子のピックアップなので、空気中の振動は拾わない。 ギターやベースなどに特化したチューナー。 騒音の中でもチューニングができるという便利な反面、歌などには基本的に使えないので、あれこれ広い用途で使うチューナーではない。
各部名称
DISPLAY/CALIBボタンを押すとモードが変更し、長押しすると基準ピッチの変更ができる。
電池の入れ方
コイン型リチウム電池CR2032
スペースの関係からか、かなり窮屈な設計となっていて硬く扱いにくい。
オートパワーオフ
3分で電源が切れるようになっている。 連続で18時間使えるとある。
可動範囲
2+は回転ができるのでセッティングの自由度が高い。
視認性
12セグLEDによる音名表示は、やはり見やすいとは言えないね。Gはやっぱりきつい。 調律は平均律。マニアックな調律はできない。
チューナーモード
DISPLAY/CALIBボタンを押すことで3種類のモードが選べるが、正直なところレギュラーだけで十分。
1 レギュラー(±1セント)
合ったところで両サイドのLEDが点滅するので分かりやすい。 アナログ針メーターに慣れていると、LEDではさじ加減とかは難しいと思う。 文字もチカチカするので、うるさいと思ってしまう。
2 ストロボ(±0.1セント)
2+の売りのモード。 動きが止まった時が合ったとき。 時計回りがピッチ高めで、半時計周りがピッチ低め。 精度は高いようだが、これを使うとチューニングが終わらない・・・ 慣れれば、さじ加減の調整もできるかもしれない。
3 ハーフ・ストロボ(±0.1セント)
レギュラーとストロボのよいとこ取りというモード。ズレが大きいと速くなり、合ってくるとゆっくりになる。使いやすいかもしれない。右側が時計回りに動くときはピッチ高めで、逆はピッチ低め。 現状レギュラーでも不満はないのだが、飽きたら、このモードを使うのもよいかも。
キャリブレーション(基準ピッチの変更)
標準は440Hzで、436~445Hzに変更可能となっている。 DISPLAY/CALIBボタンを長押しすると番号が出てくる。 さらにDISPLAY/CALIBボタンを押すと番号が変わるので、対応している基準ピッチに合わせる。 押すのをやめると、すぐに基準ピッチとして採用される。 番号と対応させないと何Hzだか分からないところが欠点。
番号 | 基準ピッチ(Hz) |
0 | 440 |
1 | 441 |
2 | 442 |
3 | 443 |
4 | 444 |
5 | 445 |
6 | 436 |
7 | 437 |
8 | 438 |
9 | 439 |
反転表示
電源ボタンを長押しすることで表示が逆さになる。ギターヘッド裏に取り付けるような時には便利かもしれない。
まとめ
これだけの性能で、この価格なら文句ない。 実際ギターにつけっぱなしにして使うという感じなので、ギターを複数持っている人はクリップチューナーも複数あってもいいかもしれない。 次買うとしたらPitchclip 2で十分かな。 気になる点としては、やはりギターヘッドに跡がつくね。長いこと放置すると残ってしまうかもしれない。