u-he Zebra3 Comb 1~4 (GENERATORS RACK)

コムフィルタは、フィードバック付きの超短ディレイラインに基づいており、短いクリック音を、 ゆっくりと減衰する音や持続する音に変えることができる。 その周波数特性は、以下のようにスパイク状に見えるため、くし形フィルタ=コムフィルタという名前が付けられている。

パルスをCombモジュールに入力。

一定間隔で極短ディレイされ音程となる。

Combモジュールは、リアルなPluck、Bowed、フルート、チューニングパーカッションを作るのに最適で、 物理音源を構成する重要なモージュールでもある。 またポリフォニック・フランジング、ポリフォニック・リバーブにもなる。 Combは構造的な理由でピッチの不安定さがあり、チューナーによる調整は必須。 一見デメリットのようだが、この不安定さがリアリティにもつながっている。
Combに持続音を入力すると、非常に大きな音が出ることがあるため、慎重な調整が求められる。

Pitch Source
KeyFollowまたはピッチモジュールのいずれかを選択。
Tune -24~24半音
基準ピッチの調整。変調付。
MODE
6種類のモードがあり、振る舞いが大きく変わる。 またモードごとに、パラメータの一部が置き換わる。

MODE:Simple
演奏された音符に合わせてチューニングされたステレオディレイ。 入力はモノラルにまとめられて、2個のディレイのうち最初のディレイ1に送られ、その後ディレイ2へ送られるクロスフィード。 Zebra2のCombモジュール Split Combモードと同等のようだ。


Tone 0~100
2個のディレイのディレイ時間の比率を制御。
Flavour=0だとディレイしか使わないためToneは何もしない。
以下はFlavour=100にした状態で、Toneを0、50、100に回したときの波形。
50になると波形は等間隔となり、-100、100に対してオクターブ上の音程になった。
入力波形や音程、設定で大きく変わるので参考まで。

動画にすると、ディレイ1とディレイ2の間隔が変化するのが分かる。

Toneを使ってフェージング効果を得るには、Flavourを最大に設定し、Toneを変調する。
Flavour -100~100
ディレイ2に送られるレベルを制御。
以下はパルスを入力し、A2(110Hz)を弾いて、Flavourを0、100、-100とした場合の周波数スペクトラム。

動画にすると以下のようになり、ディレイ2のレベル変化が確認できる。0~100の変化。

MODE:Complex 4, Complex 8
Complex 4:並列で動作する4つのコムフィルター。
Complex 8:並列で動作する8つのコムフィルター。


Structure 0~8
共鳴周波数を基本周波数の倍音に分配。 以下の周波数スペクトラムで0、2、4、6、8で共鳴しているのが分かる。 これ以外の値では音程感が乱れる。

Tilt -100~100
周波数に応じてコムの相対的な音量を調整。 負の Tilt 値は高いコムを優先し、正の値は低いコムを優先。 下の動画はComplex 4で、0~100の状態をオシロで見たところだが、4個セットであることがなんとなく分かるかもしれない。 同じディレイラインの波形は同じように変形する。 波形の振幅に差が出た状態が100。 常に動き続ける波形は、リアルな音につながる。

MODE:Dissonant
独特のメタリックなキャラクターを持つ4 x 4フィードバック・ディレイ・ネットワーク。 音程感が無くなりやすく、打楽器などに向いているモード。 Zebra2のComb同名モードとほとんど同じようだ。


Ratio 0~100
ディレイ比。ピッチに影響を与える。 50から離れると音程感が希薄になる。
Diffusion -100~100
ディレイ比。ピッチに影響を与える。 0から離れると音程感が希薄になる。
以下サンプルは、上記設定にパルスを入れたもの。
MODE:Blown
フィードバックパスにバンドパスフィルターを配置することで、ピッチオフセットとレゾナンスパラメータで制御される倍音を強調。 このモードでは、非常にリアルなオーバーブローされたフルートやホルンの音色を作り出すことができる。 Zebra2 Combにも同名モードがある。


Pitch Offset 0~100
オーバーブローの度合いを調整。 25上がるごとにオクターブ上がるようだ。 次のサンプルは、0、25、50、75、100と上げて行った時の音だが、100はきれいにオクターブ上がらず少し低くなっている。 また高ければ高いほど無理しているニュアンスになる。
Resonance 0~100
フィードバック経路にあるバンドパスフィルターの共鳴を制御し、入力信号がどれだけ通るかを実質的に調整する。
以下はリコーダーぽいサンプル。
MODE:Reverb
共鳴体やアンビエント空間をエミュレートするのに十分な長さのディレイを備えたバリエーション「ポリフォニックリバーブ」。 あまり聞いたことがないポリフォニックリバーブとは何か? どうもピッチ操作によって、通常のリバーブにはないハーモニーや複雑な音の広がりを加えることができるようなもの。 ただし、CombのReverbは通常のリバーブのように残響として使うものではなさそうだ。


Ratio 0~100
ディレイ比。ピッチを微調整にもなる。
Diffusion -100~100
ディレイ比。ピッチに大きく影響を与える。
音域でもピッチは狂いやすく調整はシビア。 使い方は、まだ不明だが、単純なサンプルを載せておく。 入力にはパルスを入れているだけ。
共通パラメータ

Damp 0~100
フィードバック経路にある6dBのローパスフィルター。 例えば弦を弾いたときにさまざまな物理的制約によって時間と共にどのように減衰するかをシミュレートできる。 Dampはこのフィルターの強さを効果的に調整。
Feedback -100~100
双方向フィードバックレベル制御。 負の値は音程を1オクターブ下げ、音色はより「中空」の特徴を持つ。
Distort 0~100
フィードバック経路に歪みを追加。

Detune -100~100
スプリットシングルモードとリバーブモードでは、これは主に微調整に使われる。 それ以外のすべてのモードでは、2つのディレイラインを逆方向にデチューン。
Dry 0~100
Dry信号のレベル調整。
Width 0~100
ステレオ幅。最小にするとモノラルになる。
Pan -100~100
信号のステレオ配置。
Volume 0~100
音量調整。