u-he ZEBRA legacy
DIST(Distortion)
伝統的なアナログタイプのサチュレーション。 チューブ・ディストーションからクリッピング、整流、フォールドバックまで、6種類のディストーションを選択できる。 また、2種類のポストフィルターモードも搭載し、ギターアンプのシミュレータとしても機能。
Generators rackでは2個使えるが、FXグリッドにも2個同じものが存在するので、Zebraとしては最大4個使える。下はFXグリッド版DIST。
TYPE
- Tube Class A
完全な真空管プリアンプをシミュレート。クラスAは、単一のチューブを使用してDCバイアスをかけることで奇数倍音と偶数倍音の両方を作り出す、チューブディストーションの「伝統的な」タイプ。動作曲線の非対称性により、クラスAの歪みは比較的温かみのあるサウンドになる。下はサイン波に適用した波形。
- Tube Class AB
2本のチューブを「プッシュプル」配置にしたプリアンプをシミュレートし、イーブンハーモニックな部分を排除した対称的な歪みを実現。
- Tube 2 Stages
2つのクラスAステージを直列に配置した真空管アンプを模倣。クラスAと同様に奇数倍音や偶数倍音も発生するが、結果はよりリッチでダイナミックなものになる。このモードでは、内部フィルタリングとフィードバックを追加して、より複雑なサウンドを実現。ハイゲインの設定では、より顕著な高音のロールオフと低音のリフトが聴こえる。
- Hard Clip
このモードでは、波形の上部と下部を単純に切り取る。
- Rectify
全波整流。負の半波は正になり、結果として得られた波形はDCブロッキング・フィルターを通して供給される。
- Foldback
フォールドオーバー・ディストーション。ソフトクリッピングに似ているが、ゲインを上げても信号を天井に叩きつけることはない。
Input
入力ゲインを設定。
Output
最終的な出力ゲインを設定。
Pre Tilt
入力信号にはローシェリングとハイシェリングを組み合わせた EQ が適用され、Pre-Tilt によって歪みの周波数依存性が高まる。Pre-Tilt をネガティブに設定すると低音が強くなり高音が減衰。プラスに設定すると高音が強くなり低音が減衰する。
Center Freq
ローシェルフとハイシェルフの周波数制御の組み合わせ。
Post Tilt
ディストーション後の音色のバランスを整えるために使用する。
Low and High
Dual-Band Shelfでは、これらの ノブはシェルフフィルターのゲインを調整する。
Guitar Cab 4x12では、これらのノブはキャビネットのレゾナンスの量を調整する。
POST FILTER
- Dual-Band Shelf
ローシェルフを100Hzに固定し、ハイシェルフを10kHzに固定したシンプルな補正EQ。 - Guitar Cab 4x12
ビンテージスピーカーキャビネットの周波数特性を模倣したモード。典型的な中域にフォーカスしたサウンド(キャビネット内の共鳴によるピークやディップ、クローズドマイキングの効果を含む)を生み出す。