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あちゃぴーの自転車通勤
CLAPi u-he Zebralette 3 Reverb

前Zebraletteのエフェクトはディレイとコーラスだったが、今回からはディレイとリバーブというセットになった。 Delayと同じようにシンプルなパラメータが並ぶ内蔵リバーブはHiveと同等と思われる。 u-heらしく基本的には0~100のような単位のない数値で設定する。 リバーブはmsecやらdBなどで扱うのが普通だが、そういうことはあまりしない。 プログラム的にはプラグインのパラメータはfloatで扱うので、具体的な数値に置き換えると余計な計算を必要としてしまう。効率重視の結果だと思われる。

zebralette3 reverb

Pre 0~250(ms)

zebralette3 reverb

初期反射の時間を設定する。0であれば、ドライとほぼ同時に鳴る。 唯一このパラメータは数値と時間が一致している。 下図はデルタ関数のような信号に対して、Pre0でかけてみた状態。

zebralette3 reverb

Pre100にすると以下のように初期反射音が遅れる。ちゃんとパラメータの数値通りで100msぐらいになっている。 最大のpre250だと250msecという感じ。

zebralette3 reverb

zebralette3 reverb

Size 1~200

zebralette3 reverb

空間サイズを設定する。かなり小さいところから設定が可能。逆に大きくすると非現実的なぐらいの響きになっていく。 実空間のシミュレーションというよりは、シンセの音作り用の演出として使いやすい。 リアル空間をイメージさせたい場合はかなり小さめにした方がいい。 またスムーズに変化するので変調させるなどしても面白いパラメータ。

Decay 0~100

zebralette3 reverb

テールのフェードアウト時間を調整する。Sizeに合わせて調整を行う。

Damp 0~100

zebralette3 reverb

高音域の減衰量を調整する。レベルを上げていくと効果が強くなり、高音域が劇的に減少して響いていないような印象になる。吸音材のようなイメージ。

Tone -100~100

zebralette3 reverb

リバーブのトーンを調整する。

Width 0~100

zebralette3 reverb

左右の広がりを調整する。

MIX 0~100, On/Off

zebralette3 reverb

最小にするとドライだけになり、最大にするとリバーブ音だけになる。 ドライのレベルが変化するので注意が必要。

隠しパラメータ

Modulation Matrixのターゲットで使用できるパラメータ。

Pan

zebralette3 reverb

左右に振ることができる。

まとめ

u-heにしては、それほど妙なところはなく特徴控えめで、おとなしめのリバーブだった。 リバーブとしての質も悪くなく、オマケとして十分だと思う。 普通の空間補助的な使い方もできるが、むしろシンセサウンドの一部として使う方がよいと思う。 変調もzebralette内で行えてプリセットとして一緒に保存できる強みはあるので。

zebralette 3