CLAPi u-he Zebralette 3 fx Spectral Effects
Spectral Effectsは、各高調波に作用してスペクトルを操作する。
Curve Filter
カーブを使って周波数スペクトラムを設定し適用する。 下動画は、ノコギリ波に対して、水色のカーブがフィルター。それをFrequencyノブで動かしている。
Filter
シンプルな非共振Lowpass、Bandpass、Highpass。 key follow 100% 下動画はノコギリ波にLowpassを適用し、Frequencyノブを100~0へ。
Formant
カーブ・フィルターに似ているが、ソースが一定のスペクトル内の部分音を減衰させる点が異なる。 Attenuateを調整すると下のようにカット帯域のレベルが同時に下がっていく。
比較のためにCurve Filterでも同じような設定でやってみる。 Frequensyの調整で、高域から順次削られていくのが分かる。 動的な効き方の違いを理解していれば、迷うことはないと思う。
フォルマントなのでガイドをモーフィングさせて声ぽくしてみた。 ベータ版では、まだ3個のガイドの使い勝手があまりよろしくない。
Sparse
ギャップをランダムに生成。Depthはギャップの数と減衰の強さをコントロール。 ノートオンのたびに音は変化する。 Spectral Decayとの組み合わせで、ベルのようなランダムなサウンドも可。 下はノコギリ波に対してDepthを0から100へ回したものだが、0が一番深くかかるようだ。 また倍音が含まれていないサイン波などでは効果はないようだ。
Sparseを使ってゆっくり変化するウォームパッドを作ってみた。 高い周波数に独特な肌ざわりを作り出せる。
Spectral Focus
Odd 奇数倍音
偶数倍音を低減し、隣接する奇数倍音をブーストする。 ノコギリ波にかけると矩形波になる。
Even 偶数倍音
奇数倍音を低減し、隣接する偶数倍音をブースト。 基音は奇数倍音であるため、そのレベルも低下。 ノコギリ波にかけると基音不在なので1オクターブ上のノコギリ波になる。
Octaves オクターブ
基音のオクターブ倍音以外の倍音を減少させ、隣接するオクターブ倍音をブースト。 ノコギリ波をオルガンのような波形にする。倍音はオクターブ関係しかない。
Fundamental
最低倍音のレベルを変更する。 Depthを0にすれば基音を消去できる。
これは結構便利で、下サンプルのように音程感を無くす場合に有効。
Tone Works
Brilliance
波形の高調波の上位2オクターブのレベルをブーストする。 下は理想的な矩形波にBrilliance100を適用。エッジにヒゲが出る。
Smoothness
波形高調波の上位2オクターブのレベルを減衰させる。 下は上記のエッジがヒゲ化した波形に対して、Smoothness100を適用。 矩形波を通過してかなり丸い音にまで出来る。
ある波形を倍音構成はそのままにして、倍音レベルだけを下げるような効果となっている。 矩形波をきれいに丸い音に変化させるなど、繊細な音色変化に向いている。
Compression
静かな倍音を高める(一般的に輝きを増す) 下はレベルの低い偶数倍音が持ち上がっているのが確認できる。全体の音量も上がる。
Expansion
静かな倍音を減衰させる(一般的に輝きを減少させる) 下はレベルの低い偶数倍音がさらに下がっているのが確認できる。全体の音量も下がる。