海獣の神曲
漫画描き始めてみた
「海獣の神曲」というタイトルの漫画を描き始めてみた。 これから日記的に記録を付けておこうと思う。
まずネーム
今まで落書き4コマ漫画しか描いたことはなかったのだけど、はじめて50ページに及ぶ漫画を描いてみる。 7月末から作業を開始して、仕事が終わってから数時間作業時間を作る。3日程度かけて最初のネームを作る。 当然ダメダメなので、4日ぐらいかけて手を加え続ける。ここまで40時間ぐらいかかっった。 漫画の作業は大変だわ・・・やることが多すぎる。 でも漫画は一人で作れる範囲で完成させられる良さがある。 キャラ設定とか出来ていないのに、ネームだけ完成してしまった。 漫画用語も並行して覚えていく。はじめネーム? プロット? よくわかりません状態からスタート。
Clip Studio Paintを導入
余暇の漫画制作というよりは、それなりの結果を出そうと思ってスタートしたので、環境づくりも重要。 アナログでもよいのだけど、デジタルの効率の良さは、あらゆる分野で証明済みなので、それに倣うことにする。 漫画を描く人は、ほとんどクリスタ(Clip Studio Paint)を使っているようなので、素直に買ってみる。 オープンソースのkrita(クリタ)でも絵は描けるのだけど、日本語問題があったので、やはりクリスタだね。 それに全ページ管理できるのは便利すぎる! それにしてもクリスタとクリタ、名前が似すぎている・・・ クリスタの学習も必要なんだけど、ネーム作りを優先しているので後回し。いろいろ使い方が分からない・・・ とりあえず、最小限の使い方だけをチェックして、クリスタを、ただの紙扱いしてみる。 いろいろ便利ツールがあるようだけど、ほとんどは今後も使いそうもないね。 3Dとか素材とかいらないね。なんなら、コマ、吹き出しツールもいらないわ・・・ 手で描けばいい。 アナログに比べて、レイヤーとか、画像のカット、配置変更、拡大縮小は便利すぎ。 デジタルなら当たり前か・・・
設定
原稿の仕上げに入ろうかと思ったが、キャラの細かな設定が出来ていなかった・・・ どれぐらいの身長で、どんな服を着ているとか、当たり前のようなことが決まっていない・・ これはキャラデザインというらしい。こういうのをちゃんと作ってからスタートすべきだと学んだよ。 数日に別けてネームを描いているので、最初と最後で、絵が違っているじゃん・・・ということが起きていた。
漫画は詳しくない
あまり漫画ファンという感じではないので、現在所有している漫画は宮崎駿の「風の谷のナウシカ」だけ。 読んだことある漫画も、かなり少ない方だと思う。 子供のころ持っていた漫画は「ドラえもん」ぐらいか。 そんなんで漫画描けるか? という気もするのだが、その世界にどっぷり浸かっていないメリットもあると思っている。
画力
漫画を描く上で、誰もが、それなりに課題となっているはずの画力。 うまい絵というよりは、表現したいものに対して適切な絵であるべきだと思う。 個人的には、漫画は商品開発だと思っているので、多くの漫画家とは違った考え方かもしれない。 このページに載せている絵は、ネームの一発目のラフがほとんどで、描きなおしたものではない。 何か参考にするということもなかった。 頭の中で、そのシーンをイメージすると、後は手が勝手に動くという感じだろうか。 出来た絵を見て「これこれ」となれば成功で、「なんか違うな」と思ったらもう一度念じるという描き方。 今回の作品のキャラの多くも、そんな感じで作られていて、適当に鉛筆を走らせると、キャラの造形が勝手に出来るという印象だった。 一発目のイメージが成功した場合、その雰囲気をキープしたまま仕上げる必要がある。 意外とそこが難しい。手を加えすぎると、なんか初めの良さが消えてしまう。 音楽で言うオーバープロディース的な感じだろうか。 即興の雰囲気をなるべくキープしたいと思う。
設定資料作り
本日から少しずつ資料を作りながら、ネームから下描きレベルへ。 キャラのビジュアルも楽しいけど背景である、自然、建築、人工物などを描く方が好きかもしれない。 でも時間がかかるなぁ。
修正の連続
コマの割り方と、各コマ内の構図の修正作業。これやり出すときりがない・・ 漫画的に見やすくしたり、流れを意識したり、説明的な要素をどうやって絵に入れるかが重要かも。 かなり論理的な部分だなぁ。漫画脳を作る必要がある。
キャラデザイン
今描いている短編に入らないキャラやストーリーも膨らませている。 今のところキャラはデザインも含めて瞬時に構想が完成する。 鉛筆で適当に線をひっぱると数秒後に絵になっている感じ。 あくまでもイメージなので、細かな部分は今後育てていくことになるけど、一番大事なところは、最初に描いた絵に封じ込められている。
ネームから下絵作業に移行
土日を使って、ガンガン進めなくてはいけないのだが、かなりもたついている。 とりあえず表紙イメージにトーンを貼ってみる。 クリスタのトーンの素晴らしさは分かったが、なんか単調。 いろいろ研究する必要があるけど、ぶっつけ本番で試しながら原稿を作っていくことにした。 おそらく出来上がるころには、それなりに習得していると思われる。
上がネームで、下が仕上げたもの。トーンはweb上ではモアレてしまうのでグレーに置き換えている。
ネームからいきなり仕上げ
月末までにある程度完成させるつもりなので、急ピッチで仕上げにかかる。 ほとんどネームが下絵みたいなものだったので、そのまま仕上げしていくが、絵のまとめ方で悩む。あとクリスタの使い方が分かっていないので学習もしながら進める。
上がネームで下が仕上げたもの。無駄に線が多い。 ネームの雰囲気はキープできていると思う。これ大事だと思う。
同じく上がネームで下が仕上げたもの。位置の修正をしているが、デジタルは簡単でいいね。 このコマの場合、ネームに数分、仕上げに30分もかかっている・・・ なんとかならんかな? 今回の短編300コマぐらいあるのだが・・300 x 30分 = 150時間となる。 1日4時間使えたとしても1カ月と1週間程度かかってしまう。実際にはもっと時間のかかるコマもあるので、 空き時間で作業すると2カ月はかかる計算になるなぁ。
画風の統一が課題
土日は仕上げ作業に集中。画風がバラバラ。初の短編では統一は無理っぽい。 なるべく工数削減の仕上げ方法を開拓する必要がある・・・
漫画表現が分かっていない
工数削減して、短い時間でそれなりにまとめる方法がわからない。 最小限の線で表現するとか。トーンの使い方とか、まったく分からない。50P描き上げれば、少しは見えてきそうだ。空き時間で作業だけど1日1~2ページ仕上げたい。土日は3倍ぐらいかな。
基礎トレーニングが必要
毎日数時間かけて、仕上げを進めているが、基礎画力不足を痛感。 月末までに、線画だけでも終わらせたい。